
「衣服で肌がヒリヒリしやすい」「季節の変わり目で肌トラブルが起きやすい」など、敏感肌で悩んでいるという人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は敏感肌の原因や改善方法、注意点などを紹介していきます。
敏感肌に悩んでいる方だけでなく、予防したいという方もぜひ参考にしてみてください。
Contents
そもそも敏感肌とは?
実は皮膚科学において、はっきりとした敏感肌の定義はありません。
ですが、一般的に敏感肌とは肌のバリア機能が低下して、刺激を受けやすくなっている状態を指しています。
肌は表皮・真皮・皮下組織の3層からなっており、肌の再表面には角質があります。
この角質には肌のうるおいを保ち外的な刺激から守ってくれるバリア機能が備わっています。
ところが敏感肌の場合はバリア機能が低下しているため、刺激に敏感に反応してしまうのです。
化粧品や衣服による刺激で肌がヒリついたりかゆみが出たりという場合は、敏感肌といえるでしょう。
敏感肌の5つの原因
では、なぜバリア機能が低下して敏感肌になってしまうのでしょうか。
主な原因は以下の5つが挙げられます。
- 乾燥
- 紫外線によるダメージ
- しっかりしたメイク
- 生活習慣の乱れ
- 加齢
それぞれ詳しく見ていきましょう。
ただし1つだけが原因なのではなく、いくつかの原因が絡み合っている場合もあります。
乾燥
肌のうるおいが不足すると、バリア機能は低下しやすくなります。
乾燥は敏感肌の中でも特に多い原因といっても過言ではないでしょう。
以下のようなスキンケアは肌に負担をかけて乾燥を引き起こしやすいので、行ってしまっていないかチェックしてみてください。
- お風呂上がりや洗顔後、すぐに保湿をしない
- クレンジングや洗顔料でゴシゴシこすっている
- 1日に2回以上洗顔する
- 保湿が不十分
また、湿度の低い季節やエアコンによる空気の乾燥も、敏感肌を引き起こすきっかけとなるため注意が必要です。
紫外線によるダメージ
紫外線を浴び続けると肌にダメージが蓄積して角質の水分が失われるだけでなく、バリア機能に欠かせない皮脂膜も酸化させてしまいます。
さらに、バリア機能の低下した肌は刺激を受けやすくなるため、紫外線が肌の内部まで届きやすくなり乾燥に拍車がかかるという悪循環になるのです。
紫外線によるダメージは敏感肌の原因になるだけでなく、シミやシワといった肌トラブルの原因にもなるので、必ず対策をしましょう。
しっかりしたメイク
しっかりとメイクをした日はきちんとメイクを落とそうと、ついゴシゴシとクレンジングしてしまう人も多いのではないでしょうか。
ですが、誤ったクレンジングは肌へ与える負担が大きくなってしまうので、気を付けなければなりません。
さらに、メイクの落とし残しにより肌が刺激され、敏感肌を引き起こしてしまうケースもあります。
また、敏感肌による赤みを隠そうとメイクを重ねると、さらに負担になってしまうので注意しましょう。
生活習慣の乱れ
敏感肌になる原因は、乾燥や紫外線といった外的な刺激だけではありません。
睡眠不足や偏った食生活は、体温や内臓の働きをコントロールする自律神経を乱して、代謝や血行不良につながります。
すると肌を生まれ変わらせるターンオーバーの周期が乱れ、結果的に敏感肌を引き起こすきっかけになるのです。
また、生活習慣の乱れはホルモンバランスの乱れも引き起こします。
女性ホルモンにはコラーゲンやコラーゲンを助けるエラスチンの生成を促す働きがあり、肌のうるおいを保つためには欠かせない成分です。
そのため、ホルモンバランスが乱れてしまうことでうるおいを保てなくなり、バリア機能が低下してしまうことも考えられます。
加齢
年齢を重ねるにつれて表皮や真皮は薄くなり、コラーゲンなども失われて肌の弾力は低下していきます。
「昔と肌質が変わった」と感じる人も多いのではないでしょうか。
特に、肌の水分を保つセラミドや水分は年齢とともに減少していくので、うるおいを保つことが難しくなります。
肌の状態が変化することで外部刺激に弱くなり、敏感肌になりやすくなるのです。
スキンケアで敏感肌を改善しよう

敏感肌を改善するには保湿ケアが欠かせません。
適切なスキンケアを行ってバリア機能を補いつつ、低下させないようにしていきましょう。
肌が乾燥したままだと、さらに敏感な状態になり刺激を受けやすくなるという悪循環になるため、早目のケアが大切です。
使用するスキンケアアイテムについて
スキンケアアイテムは保湿力が高く、皮脂を取り過ぎないものを選びましょう。
皮脂を取り過ぎてしまうと乾燥しやすくなるため、洗浄力が強すぎるタイプはあまりおすすめできません。
セラミドやヒアルロン酸などの保湿成分が配合されているアイテムや、敏感肌用のアイテムだと安心です。
また、初めて使用するスキンケアアイテムの場合は、サンプルやトライアルキットなどで必ず肌に合うかチェックしてください。
肌に合わないアイテムを使用すると、かえって肌の刺激になってしまうので注意しましょう。
「洗う」ケアが重要
汚れが毛穴に残っていると毛穴や肌トラブルの原因につながりますし、保湿成分がしっかり肌に浸透してくれません。
肌を保湿するとなると水分を与えるケアに目が向きがちですが、洗うケアはその後のスキンケアの浸透力を左右する重要な工程なのです。
クレンジングや洗顔は低刺激のタイプを使用し、肌をこすらないようにやさしく汚れを落としましょう。
メイクや汚れをなじませて落とすというイメージです。
また、洗顔はしっかり泡立てて、泡を転がすようなイメージで洗いましょう。
熱めのお湯は皮脂を取り過ぎてしまうため、すすぐ際はぬるめのお湯で、洗い残しがないように十分すすいでください。
水分を拭き取る際もタオルでゴシゴシ拭かずに、そっと押さえるようにしましょう。
タオルの毛羽立ちなどを刺激に感じる場合は、ペーパータオルがおすすめです。
保湿は入念に
お風呂上がりや洗顔後は肌が乾燥しやすくなっているため、すぐに化粧水をつけましょう。
手のひら全体に化粧水をとり、優しくプレスするように顔全体になじませてください。
化粧水の量は惜しまずに、たっぷり使って補水しましょう。
プラスアルファのケアをした場合は、セラミドやヒアルロン酸が配合された保湿効果の高い美容液を使うのもおすすめです。
しっかり化粧水で補水した後は、乳液やクリームで水分が逃げないように油分でフタをしましょう。
べたつきが気になる場合は、乾燥しやすい箇所にはクリームを使う、朝は乳液・夜はクリームにするなど使い分けてみてください。
乾燥しやすい目元や口周りは部分用クリームを取り入れてもいいでしょう。
日中もお肌を気にかけよう
エアコンのついた空間にいることが多いなど、乾燥しやすい環境の場合は日中も保湿ケアをするのがおすすめです。
保湿力が高く低刺激のミストタイプの化粧水を持ち歩き、定期的に保湿するようにしましょう。
また、水分をこまめに摂り体の内側からも補水すると、さらに乾燥対策につながります。
ただし、体を冷やさないように常温の水を飲むようにしましょう。
敏感肌の場合に注意すべき時期
敏感肌の場合、時期によって肌のコンディションが左右されます。
特に肌トラブルが起こりやすい以下の3つの時期には、いつも以上に保湿ケアを丁寧に行ってください。
- 季節の変わり目
- 生理前
- 花粉の時期
それぞれ詳しく見ていきましょう。
季節の変わり目
季節の変わり目に「肌の調子が悪い」と感じたことはありませんか。
気温や湿度が変化しやすい季節の変わり目は、バリア機能が低下しやすい時期です。
特定の季節になると敏感肌になる場合は、「季節性敏感肌」という可能性も考えられるでしょう。
生理前
生理前はホルモンバランスが変化して皮脂の分泌が活発になり肌も敏感になるため、肌トラブルが起こりやすくなります。
洗顔で余分な皮脂をきちんと落としてから、いつもよりやさしく保湿するようにしましょう。
皮脂のべたつきが気になるときだけ、さっぱりタイプのスキンケアアイテムにするのもおすすめです。
ただし、洗浄力が高すぎる洗顔料や、不十分な保湿は避けるようにしましょう。
花粉の時期
敏感肌の場合、花粉の時期にかゆみや赤みが出る「花粉皮膚炎」と呼ばれる肌トラブルが起きることもあります。
対策としては、マスクや眼鏡をつけて肌が直接花粉に触れないようにするのがおすすめです。
ただ、完全に花粉から肌を守ることは難しいので、帰宅したらすぐに顔を洗って花粉を洗い流すようにしましょう。
敏感肌を予防するための注意点

健やかな肌を目指すには、肌への刺激を減らしてバリア機能を低下させないことが大切です。
敏感肌を予防するための注意点は以下の3つです。
- 紫外線対策を怠らない
- 生活習慣を見直す
- 肌に負担をかけないメイク用品を使う
それぞれ具体的に見ていきましょう。
紫外線対策を怠らない
紫外線は一年を通して降り注いでいるため、季節や天候にかかわらず必ず紫外線対策を行う必要があります。
屋外に出る際はもちろん、室内の場合でも紫外線対策を怠らないようにしてください。
朝のスキンケアの最後に日焼け止めを塗るなど、習慣化するといいでしょう。
ただし、紫外線吸収剤が配合されている日焼け止めは刺激になる場合もあるため、紫外線吸収剤フリーのタイプがおすすめです。
また、SPFやPAが高いレジャー向けの日焼け止めは落ちにくい仕様のため、成分が肌に残りやすくなっています。
そのため、シーンに合わせて日焼け止めを使い分けるようにしましょう。
生活習慣を見直す
刺激に負けない健やかな肌には、生活習慣の見直しも必要です。
まずは栄養バランスの良い食事を3食きちんと食べましょう。
特に、たんぱく質やビタミンは肌に密接な関係のある栄養素です。
食事だけで補いきれない場合は、サプリメントを取り入れてみましょう。
ただし、タバコやアルコールは肌の状態を悪くしてしまうので、なるべく控えるのがおすすめです。
また、睡眠後30分~1時間後に到達するノンレム睡眠は、肌細胞の修復や再生に必要な成長ホルモンを分泌するとされています。
睡眠前のスマホなどは避けて、質の良い睡眠を十分にとることを心がけましょう。
肌に負担をかけないメイク用品を使う
「メイクは肌の負担になる」というイメージがあるかもしれませんが、実はメイクには肌を美しく見せるだけでなく肌を守る役割もあります。
化粧下地やファンデーションが肌を覆うことで、紫外線や空気中の汚れから肌を守ってくれているのです。
ただし、化粧品の成分によっては肌が敏感になってしまう可能性もあるので、低刺激のタイプや敏感肌用の化粧品を使うと安心でしょう。
また、どれだけ肌にやさしい化粧品であったとしても、1日の終わりには必ずクレンジングでメイクを落とし、保湿を十分に行ってください。
まとめ

今回は敏感肌の原因や改善方法などについて解説しました。
ポイントは以下の通りです。
- 敏感肌とは、肌のバリア機能が低下して刺激を受けやすくなっている状態を指す
- バリア機能が低下する原因はさまざまで、1つだけが原因とは限らない
- 適切なスキンケアでバリア機能を補い低下させないようにして改善していく
- 敏感肌には要注意な時期がある
- 注意点を把握して敏感肌を予防する
敏感肌を改善するには、1回で目に見える効果は感じなかったとしても、毎日コツコツ継続していくことが大切です。 敏感肌の原因を取り除き、健やかな肌を手に入れましょう。
セルフケアだけでは難しい場合は、サロンなどでプロに頼ってみるのもおすすめです。