「不健康そうに見える…」
「年齢より老けて見える…」
不意に鏡で自分の顔を見た時や、誰かの顔を見た時に思ったことはありませんか?
“寝不足の時に現れる”と思っている方が多いですが、クマって実は寝不足だけが原因とは限りません。
様々な状態や原因があり、それに伴って改善方法もそれぞれ異なります。
今回はそんなクマの種類別の状態や原因、見分け方、改善方法をご紹介します。
Contents
クマの種類
まず、大前提として、大きく分けてクマは3種類あります。
- 青クマ
- 黒クマ
- 茶クマ
自分や周りの人のクマがどれに当てはまっているのか、参考にしてみてください。
青クマとは?
目の周りの皮膚はとても薄く、すぐ下を通る血管が透けている状態です。
一般的にクマを意識した時、真っ先に思い浮かぶ原因があるのは青クマです。
原因
青クマの原因は「血行不良」が主な原因です。
毛細血管の流れが滞り、静脈が酸素不足となって血管が青黒く見えてしまっています。
そんな血行不良になる原因を細かくお伝えします。
冷え
体温が下がりやすい冬や、冷房が効いた部屋にずっといることで、体の体温が下がり、血行が滞ってしまいます。
片栗粉を溶いた水を冷蔵庫の中に入れたままでいると固まってしまうのと同じ状態です。
また、基礎体温が低い方や、代謝が良くない方は高確率で青クマが現れやすいです。
睡眠不足
クマが出来ている相手に「寝不足?」と聞いたことはありませんか?
そもそもなぜ、睡眠不足だと血行不良になり、クマが出来たりするのかご存知でしょうか?
答えは、睡眠不足により、様々な働きを調整する「自律神経」のバランスが崩れ、「血圧や体温の調整が本来の健康的な時と違う」ためです。
もっと分かりやすくお伝えすると、自律神経は「交感神経」と「副交感神経」があり、覚醒時は交感神経が優位で、睡眠時や休息を取っている時は副交感神経が優位です。
そして、交感神経は血管を収縮させる働きがあります。
緊張した時に指先が冷たいのは、血管が収縮し、血流が滞り冷たくなっているからです。
このバランスが崩れる、つまり覚醒している時間が長い=睡眠が短いと、血管が収縮し続け、血流が滞りやすくなるので青クマが現れます。
見分け方
目尻を指で軽く真横に引っ張り、クマの濃さが薄くなったり、目立たなくなれば、青クマです。
改善方法
血流を良くする必要があるので、改善方法としては、血行を促進できるものであれば効果が期待できます。
ここでは特に効果が期待できるおススメの方法をお伝えします。
睡眠時間を確保する
しっかりと睡眠時間を確保することで、青クマには特に効果的です。
出来れば良質な睡眠が望ましいのですが、横になって暗い部屋で目を閉じて休ませてあげるだけでも効果が期待できます。
睡眠の質を上げるには食生活の改善や、適度な運動が欠かせませんが、今すぐにはじめられる事として、寝るときにホットアイマスクをするのがおススメです。
温めることで血行を促進することができるので、基礎体温が低い方にもおススメです。
適度な運動をする
直接関係ないように感じる運動ですが、体を動かし、筋力を維持もしくは鍛えることで、基礎代謝が上がるので、体温維持に役立ったり、血行不良になりにくくなります。
さらに質の高い睡眠にも繋がるのでおススメです。
※冷え性の方が女性に多いのも、基礎代謝が低い、つまり筋肉量が男性の体に比べ少ないのが原因です。
野菜多めの食生活
血液がドロドロになりやすい糖質や脂質は血行不良の原因になります。
そのため、炭水化物や揚げ物をなるべく控えて、野菜を中心に食べるのがおススメです。
また青クマは、血行不良によって酸素不足が起こり、血液が青黒く変化しているのが原因なので、血液中の酸素の運搬や、そもそもの血流を良くする効果のある「鉄分」や「ポリフェノール」を摂取しましょう。
鉄分が豊富な食材
- レバー
- 鮎
- 青のり
- パセリ
- きなこ
- ほうれん草
- ごま
- レーズン
- いちじく
- イワシ
※鉄分を効率良く摂取するには、相性の良いビタミンCやリンゴ酸も取り入れましょう。
ポリフェノールが豊富な食材
- りんご
- ぶどう
- 玉ねぎ
- クルミ
- ベリー系
- ピーナッツ
- コーヒー
- 緑茶
- ダークチョコレート
- ブロッコリー
- アスパラガス
- ペパーミント
- 栗
- みかん
- 蕎麦
黒クマとは?
目の下の脂肪が膨らんだり、逆に脂肪が垂れ下がり目の下にくぼみが出来ることで影が生まれ、その影がクマに見えている状態です。
加齢に伴い黒クマが現れることが多いです。
原因
黒クマの原因は主に「加齢による衰え」です。
決して黒くなってしまっているのではなく、影によって黒く見えてしまうことが黒クマの原因です。
具体的に衰えがどのように影響しているのかお伝えします。
筋肉の衰え
目の周りの筋肉が衰えることで、その下にある脂肪を押し出してしまい、目の下にふくらみが出来ます。
目のすぐ下が瘦せこけるので、目の影によってクマに見えてしまいます。
また、涙袋の位置がくぼみ、その下にふくらみが出来てさらにその下がくぼむ、つまりクマが2つ出来ることもあります。
皮膚のたるみ
加齢や紫外線ダメージによって、コラーゲンやエラスチンの構造が崩れ、ハリや弾力が低下することで皮膚がたるんでしまい、黒クマが生まれてしまいます。
また、皮膚がたるむことでクマが出来ている場合、皮膚は繋がっているので、大抵頬にも凹凸が見られます。
見分け方
何も触らず顔を上に向け、そのまま上から鏡で確認した時、クマが薄くなったり目立たなくなれば黒クマです。
改善方法
黒クマの改善方法について、はじめにお伝えすることは「黒クマのセルフケアでの改善は限界がある」ということです。
他のクマよりも改善が難しいのは「筋肉の衰えや皮膚のたるみを改善する」と言う、「内側」の改善を目指しているので、自然とハードルが上がります。
それでも今改善せず放置すると、余計目立ってしまうのも事実です。
なので、諦めず地道に改善していくことをおススメします。
スキンケアの徹底
コラーゲンやエラスチンの減少を補う必要があるので、肌にハリや弾力を与える成分のお化粧品で徹底的にケアします。
お肌にハリを与える効果のある成分は「レチノール」や「ヒアルロン酸」「ナイアシンアミド」が有名で、化粧品の成分に良く表記されています。
また、目元の皮膚は本当に薄いので乾燥しやすいです。
乾燥することでより皮膚が薄くなったりするので、乾燥を防ぐ保湿効果のある、目元専用のスキンケア用品「アイクリーム」など合わせて使用すると効果的です。
血行促進
セルフトリートメントで目元の血流を良くすることもクマの改善に役立ちます。
筋肉が衰えることで押し出された脂肪・老廃物を排出すると、盛り上がっている脂肪の層が薄くなるので、必然的に影も薄くなります。
セルフトリートメント方法
目の周りとおでこを流すように指先の腹を使ってトリートメントを行います。
- 目頭側からこめかみへと上まぶたを優しく、5~10回程度流す
- 次も目頭側から、目の下の骨に沿ってこめかみまでを、5~10回程度流す
- 眉間から眉毛に沿って、こめかみまで1と2よりも少し強い力で5~10回程度流す
- 指の付け根から指先までの広い面積で、目頭側から目の上を通ってこめかみまで、最後は生え際へ5回程度流し、眉毛のラインから同じ指の腹全体を使って、上に向かっておでこを全体的に10回程度引き上げる
また、セルフトリートメントする前にホットタオル等で目の周りを温めて行うとより効果的です。
眼輪筋のトレーニング
筋肉の衰えが原因でもあるので、目の周りの筋肉である「眼輪筋」を鍛えます。
鍛え方は、顔は動かさずに眼球だけを上下左右に5往復程度、動かします。
それ以外にもウィンクを30回ずつ行うトレーニング方法もあります。
無理のない範囲かつお好みの方法で行ってみてください。
エステサロンや美容医療
はじめにお伝えしたように、黒クマはセルフトリートメントで改善することが本当に難しいです。
そのため、エステサロンで眼輪筋を解しつつ血流を良くする方法や、美容医療でヒアルロン酸注射を行ったり、押し出された脂肪を取り除く脱脂を行うことが一番効率的です。
茶クマとは?
目の下にメラニン色素が蓄積し、色素沈着してしまっている状態です。
どんな世代の方でも起こりうるクマなので注意が必要です。
原因
シミの元でもあるメラニン色素が原因です。
肌は外的なダメージを受けると、メラニン色素を分泌し、肌を守ろうとします。
その防衛反応によって色素沈着し、クマとして現れます。
色素沈着してしまう理由はいくつかありますが、「なにかしらのダメージが色素沈着という形で蓄積している」という認識です。
特にダメージが蓄積する大きな原因をお伝えします。
摩擦
クレンジングや洗顔の時、また花粉症等で目元を擦ることで、茶クマを作ってしまう方が多いです。
何度もお伝えしていますが、目元の皮膚は本当に薄いので、思っている以上の力が加わっている可能性があります。
例えば、メイクを落とす時にアイライナーやマスカラがなかなか取れず、少し力を入れて擦ることはありませんか?
その時の刺激(摩擦)によって徐々に色素沈着してしまいます。
目元の乾燥
皮膚が薄いということは、それだけ内側までの距離が近く、なおかつ保護機能の細胞も少ないので乾燥しやすいです。
肌のバリア機能が失われると、肌のターンオーバーも乱れ、メラニン色素が排泄されず留まり続けることも原因の1つです。
紫外線によっても肌を守るためにメラニン色素が生成されたり、乾燥を引き起こしやすくなり、茶クマが出来やすくなります。
見分け方
青クマと黒クマの見分け方をしてみて、変化がなければ茶クマと言えます。
改善方法
メラニン色素によって色素沈着してしまっていることが原因なので、改善方法としてはその色素沈着を取り除くことです。
分かりやすくお伝えすると「美白」を目指すと効果的です。
スキンケアの徹底
黒クマ同様、スキンケアによってかなりクマの存在感が変わってきます。
特に美白効果のある「ビタミンC誘導体」や保湿効果のある「セラミド」や「ヒアルロン酸」が含まれているお化粧品がおススメです。
ただ、注意が必要なのが、目の周りは皮膚が薄いので、肌に合わないお化粧品や、成分が強いお化粧品を使用すると、赤みが出たりすることがあるので、パッチテストでしっかり確認してから行うと安全です。
血行促進
メラニン色素が排泄されず、停滞することで茶クマが濃くなるので、血流を良くすることもとても大切です。
また、水分をしっかり摂取したり、野菜をしっかり摂取することで、血液がサラサラになるので、老廃物が排泄され改善されます。
最後に
クマによって改善方法や原因が違うものもあれば、共通する内容もあります。
間違った刺激をすることで悪化するケースもあるので、注意が必要です。
セルフトリートメントでは薄くすることは出来ても、完全に取り除くとなるとかなり難しいので、エステサロンや美容医療のプロにお任せするのも手だと思います。