「最近肌が疲れ気味」「肌が荒れてきた…」など肌の状態が良くないとき、サロンに行こうと考える人も多いのではないでしょうか。
肌改善で定番のサロンメニューはピーリングですが、その中でもハーブピーリングは専門店ができるほど人気の高いメニューです。
ですが、初めてハーブピーリングを受ける場合、効果やダウンタイムなど気になることも多いですよね。
そこで今回はハーブピーリングの美肌効果や理想の回数、ケミカルピーリングとの違いなど、ハーブピーリングについて詳しく解説していきます。
Contents
そもそもハーブピーリングとは? 成分や仕組みを知ろう
そもそもハーブピーリングとはどのようなものなのでしょうか。
ハーブピーリングは、植物や海藻といった天然由来の小さなトゲ状成分を肌へ擦りこむ施術の事です。
肌の深部まで届いたトゲ状の成分を肌が排出しようとすることで、肌細胞が活性化されターンオーバーが促進されます。
ターンオーバーにより古い角質が剥がれ、新しく肌を再生させるように促すという仕組みです。
トゲ状と聞くと痛そうなイメージがあるかもしれませんが、スクラブを少し強めに押し当てられている程度のチクチクした感覚なのでそれほど強い痛みはありません。
ですが、痛みの感じ方は人それぞれなので、痛みに弱いという場合は、あらかじめサロンに相談してみても良いかもしれません。
痛みの少ないタイプのハーブピーリングを取り扱っているサロンもあります。
ハーブピーリングによる5つの美肌効果
ハーブピーリングをすることにより、期待できる美肌効果としては以下の5つがあります。
- ニキビ、ニキビ跡の改善
- シミの改善
- くすみの改善、トーンアップ
- シワの改善、リフトアップ
- 毛穴の改善
1つずつ詳しく解説します。
1ニキビ、ニキビ跡の改善
ニキビやニキビ跡ができる原因は生活習慣や食生活などがありますが、新しい肌細胞を作る力が弱くなっていることも挙げられます。
ターンオーバーが上手くできず、古い角質が溜まっていくことで、ニキビやニキビ跡ができやすくなってしまうためです。
ハーブピーリングはターンオーバーを促進してくれるので、新しい肌細胞を作り古い角質を剥がすなど安定した流れに整えていけるでしょう。
またターンオーバーの際にニキビの原因となるアクネ菌も排出してくれるので、ニキビやニキビ跡の改善が見込めます。
また、ハーブピーリングは肌の深部までアプローチできるので、傷が深いと言われているクレーターへの効果も期待できるでしょう。
2シミの改善
シミはターンオーバーが上手くいかないことで、メラニン色素がたまり表皮に出たものとされています。
ターンオーバーの周期は年齢の1.5倍の日数かかると言われており、年齢を重ねるほどにシミが気になってくるのは、ターンオーバーの周期が長くなったり、乱れることでメラニン色素が排出されにくくなってしまうためです。
そのため、シミの改善にもハーブピーリングは効果が期待できます。
ターンオーバーを整えて促進し、メラニン色素の排出を繰り返すことで、シミの改善を目指していくのです。
3くすみの改善、トーンアップ
「肌がどんよりしている」「顔が疲れて見える」などは、肌のくすみが原因かもしれません。
肌のくすみは血行不良により起こることが多いですが、ハーブピーリングが解決してくれます。
ハーブピーリングのトゲ状成分が血液に刺激を与えて血行を促進してくれることで、トーンアップした明るい肌にしてくれるでしょう。
4シワの改善やリフトアップ
小ジワなどは皮膚の表面にある表皮の乾燥が原因であることが多いため、保湿を徹底することなどで改善が期待できます。
一方、深いシワは肌の深部である真皮層のハリや弾力に関わっている繊維の衰えが原因で起こっているため、保湿だけでの改善は難しいでしょう。
しかし、ハーブピーリングの成分は肌の深部まで届き、コラーゲン再生の活性にも働きかけてくれるため、深いシワを改善してハリや弾力のある肌にしてくれるでしょう。
また、血液やリンパ、筋肉を刺激してくれるので、筋力がアップしてリフトアップ効果へつながります。
5毛穴の改善
ハーブピーリングは、毛穴の改善にも効果が期待できるでしょう。
肌のターンオーバーが乱れてしまうと、肌のキメが荒くなってしまい、毛穴も開き目立ってきてしまいます。
ハーブピーリングは肌細胞を活性化することで、ターンオーバーを整えて毛穴を引き締めてくれるので、毛穴もどんどん小さくなり、肌のキメも整うでしょう。
ケミカルピーリングとの違い
ピーリングにはさまざまな種類がありますが、ハーブピーリングと並んで主流なのはケミカルピーリングです。
どちらも肌のターンオーバーを促してくれますが、促し方に大きな違いがあるのはご存じでしょうか。
天然由来の成分であるハーブピーリングと違い、ケミカルピーリングは酸性の薬剤を使用しています。
酸性の薬剤を肌に塗布することで、古くなった角質などを溶かすというのがケミカルピーリングの仕組みです。
薬剤としてはAHA(フルーツ酸)やBHA(サリチル酸マクロゴール)などが用いられていることが多いです。
そのため、ケミカルピーリングは酸性の薬剤で角質を溶かすことで、強制的に肌のターンオーバーを促しています。
一方、ハーブピーリングは天然由来の成分を使い、自然なターンオーバーを促して肌を再生させています。
肌の表面から働きかけるのがケミカルピーリング、内側から働きかけるのがハーブピーリングというイメージです。
一概にどちらが良い悪いとは言えませんが、ハーブピーリングの方が肌に優しいので、「肌が弱いからピーリングが不安…」という人でも安心できるでしょう。
以下では、ハーブピーリングとケミカルピーリングの違いをまとめています。
比較の際の参考にしてみてください。
項目 | ハーブピーリング | ケミカルピーリング |
---|---|---|
成分 | 天然由来のトゲ状成分 | 酸性の薬剤 |
ターンオーバーの促し方 | 自然に内側から促す | 表面から強制的に古い角質を溶かす |
肌への負担 | 少ない | 強め |
ハーブピーリングのダウンタイム
ハーブピーリングは自然なターンオーバーを促すので、数日かけてゆっくり古い角質が剥がれてきます。
剥離する期間がダウンタイムとなるのですが、剥離するタイプかどうかでダウンタイムの有無は変わります。
剥離ありのハーブピーリングの場合
剥離ありのハーブピーリングの場合、個人差はありますがダウンタイムの期間は1週間前後です。
施術当日は顔が赤くなったり腫れたりすることもあり、3~7日後で赤みが落ち着き、肌の剥離が始まっていきます。
剥離は日焼け後の皮むけのようなイメージですね。
他にもスキンケアの際にチクチクした痛みや、顔全体がカサカサと乾燥するといった症状が出ることもあります。
ただ、一概に全員が必ず剥離するわけではなく、剥離しなかったり、剥離しても少量であるというケースもあります。
元々、古い角質があまりなかっただけなので、「剥離しなかったから効果はないの?」と心配する必要はありません。
剥離なしのハーブピーリングの場合
剥離なしのタイプの場合、ダウンタイムはほとんどありません。
施術中も痛みがほとんどないため、「痛みに不安がある」「肌が敏感で刺激が気になる」という場合は、剥離なしのタイプがおすすめです。
剥離なしだと効果は変わる?
剥離があるタイプは毛穴にトゲ状成分がしっかり入り込むため、やや痛みはありますが即効性があります。
一方、剥離がないタイプは含まれているトゲ状成分が少量であったり、生薬の力で古い角質を押し出すという仕組みであることが多いので、効果は緩やかです。
そのため、「ダウンタイムがあっても即効性がある方がいい」という場合は、剥離があるタイプがおすすめです。
通う頻度も剥離がないタイプよりも少なくて済むことが多いですよ。
ただし、剥離がなくても効果が高いというハイブリットタイプもあるので、サロンに確認してみましょう。
ハーブピーリングの理想の回数と頻度
肌の悩みによってハーブピーリングの理想の回数は異なりますが、平均的には5回ほどの施術で効果を実感することが多いです。
個人差はありますが、ツヤやトーンアップは1~2回で感じることが多く、深いニキビ跡の場合は10回以上の回数が必要なこともあります。
細胞の再生周期は6か月と言われているので、最低でも3か月以上の継続が理想的です。
肌悩みがあるときは「早く結果が出てほしい!」と急ぎたくなるかもしれませんが、継続していくことが大切なので、まずはコツコツ続けていきましょう。
ただし、先が分かった方が安心できるので、サロンで実際に肌の状態を確認してもらい、どれくらいの回数が必要なのかを相談してみてください。
また、ハーブピーリングを受ける頻度についてですが、剥離ありのタイプは2~3週間に1回、剥離なしのタイプは1週間に1回が理想とされています。
通常の肌のターンオーバーは28日周期とされているため、悩みが解消された後でも1か月に1回ほど施術を受けてターンオーバーを整えるのがおすすめです。
ハーブピーリングにおける3つの注意点
美肌効果も多く、天然由来で安全性の高いハーブピーリングですが、いくつか注意点があります。
- ハーブピーリング施術後の過ごし方
- 好転反応で一時的に肌が荒れることがある
- ハーブピーリングを受けられないケースもある
1ハーブピーリング施術後の過ごし方
ハーブピーリングの施術後は、特に日焼け対策を徹底する必要があります。
理由としては、古い角質が剥がれることで紫外線が肌を通過しやすくなっているためです。
屋内外にかかわらず、日焼け止めを毎日欠かさず塗るようにして、できる限り直射日光を避けましょう。
日焼け止めは低刺激で紫外線吸収剤を含まないタイプにしてください。
また、ハーブピーリングの施術後は肌が再生している途中なので、一時的にバリア機能が低下しています。
肌が敏感な状態になっているため、セルフピーリングやマッサージなどで刺激を与えないようにしてください。
シリコンやオイルを含む化粧品やスキンケアも控えた方が良いでしょう。
さらに、施術後は肌が乾燥しやすいため、十分な保湿も欠かせません。
朝昼のスキンケアはもちろんですが、日中は保湿スプレーを持ち歩くのもおすすめです。
なお、化粧品やスキンケアの指定があるサロンもあります。
手持ちのものが使ってもいいか分からないときは、サロンに確認してみましょう。
2好転反応で一時的に肌が荒れることがある
好転反応とは、肌の新陳代謝が活発になることで、肌の内部にたまっていたアクネ菌や老廃物が排出されることで起こる反応のことです。
赤みや小さなブツブツ、ニキビといった肌トラブルが増えることもあります。
一時的な肌の変化なので、ハーブピーリングの施術後、1週間前後で自然と落ち着いてきます。
ただし、肌質や元々の肌の状態により期間や症状は異なるので、あくまで目安程度と考えてください。
好転反応は必ず起こるものではありませんが、もし起こった場合は肌を清潔に保ち、保湿ケアや日焼け対策を十分に行うことが大切です。
また、かゆみが出るケースもありますが、冷たいタオルなどで冷やすようにしましょう。
薬を塗ったりかいてしまうのは、肌への刺激になるので注意してください。
半身浴やサウナなど、体を温めすぎてしまう行為も避けた方が安心です。
3ハーブピーリングを受けられないケースもある
ハーブピーリングは肌の深部まで届く施術のため、以下に当てはまる場合は施術が受けられない可能性が高いです。
- 花粉症をのぞく植物アレルギーがある
- 妊娠中や授乳中、妊娠の可能性がある
- 日焼け直後やアレルギーなどで皮膚に炎症がある
- 皮膚疾患や病気があり通院中である
- シェービングや、ほかの肌施術をした直後である
ハーブピーリングは植物や海藻由来のため、アレルギーがある場合は要注意です。
また、ピーリングや脱毛などの肌施術においては、サロンで「〇週間以内に受けた場合は施術できない」とされていることが多いため、事前にしっかり確認しておきましょう。
生理中や体調不良など、肌がデリケートな時期も避けた方が安心です。
まとめ
今回解説したポイントは以下の通りです。
- ハーブピーリングは天然由来のトゲ状成分を肌に擦りこむことで、内側から肌の再生に働きかける施術
- ニキビ・ニキビ跡の改善、シミ・くすみ・毛穴の改善、リフトアップなどの美肌効果
- 人によっては痛みを感じる場合もある
- 剥離などのダウンタイムがない種類もあるが、効果はゆるやかになる
- 施術後の過ごし方などに注意事項がある
天然由来のハーブピーリングは、さまざまな美肌効果があり、安全性も高いです。
その一方で、選ぶ種類によってはダウンタイムや多少の痛みが出るケースもありますし、注意点もあるため、きちんと確認した上で施術を受けましょう。 サロンでも施術前にカウンセリングなどがあるので、気になったことはしっかり確認してください。
ハーブピーリングで自然に肌を生まれ変わらせて、美肌を手に入れましょう!