「白湯(さゆ)」がカラダにいいって、聞いたことありますよね?
なんとなく良さそうな気がするけれど、どういう効果があるか分からない、そもそも白湯ってどう飲むの?と分からない方もいるでしょう。
そこで今回は白湯の驚くべきデトックス効果についてお伝えします。
すぐに始められるので、ぜひ毎日の生活にとりいれてみましょう。
Contents
白湯(さゆ)とは?
白湯(さゆ)は、温かいお湯のことです。
これといった決まりはありませんが、いちど沸騰させたお湯を冷ましたもので、適温は50度前後、熱いと思わずに飲めて、人間の体温よりはすこし温かく、「胃やお腹が温まるな」と心地よく感じるのが適温です。
なぜ「白い湯」というのか、それは茶葉やコーヒー豆などを使わず、純粋なお湯のことを指すからです。
常温の水とは違うの?
白湯の効果は温度に秘密があります。
東京都水道局のデータによると水道水の平均の温度は16.8度ですが、これだと体には冷たすぎる状態です。
それより温かい白湯だと体を温める効果があります。
お湯との違い
白湯は心地よく飲める温度であることが大切です。
フーフーと冷ましながら飲むほど熱いお湯だとすこし熱すぎでしょう。
また、あまり熱いお湯を飲みすぎると食道がんのリスクを高めてしまう可能性があるので注意しましょう。(参考:農林水産省「アツアツな飲み物にご注意!」)
白湯で得られる7つの効果
白湯を飲むことで驚くべき効果があります。
ここでは7つの効果についてご説明します。
①デトックス効果
白湯の効果はなんといってもデトックス効果です。
白湯は体の老廃物を排泄し、代謝を促進すると言われています。
とくに朝の食事前に飲むことで、腸の活動をサポートし、体内の不要な物質を効果的に排除します。
十分に水分を摂取することで尿として老廃物を排出する助けになり、尿酸や尿素などの代謝産物を排泄することにつながります。
次に説明する便秘解消効果との相乗効果で、デトックスを促進します。
②便秘解消効果
温かい白湯は腸の運動を促進し、便通をスムーズにする効果があります。
食事の前に飲むことで、腸内環境を整え、便秘の解消につながります。
③冷え性改善効果
温かい白湯は体温を上げ、血行を促進する効果があり、冷え性の改善が期待できます。
朝や冷えやすい季節に摂ることで、体を温める手助けとなります。
④ダイエット効果
食事の前に白湯を飲むことで、胃を満たしやすくし、過食を防ぐ効果があります。
また、新陳代謝を活発にする働きも期待され、ダイエットを促進します。
⑤免疫力アップ効果:
温かい白湯には喉を潤し、風邪などの予防に寄与する効果があります。
また、体温を上げることで免疫力を向上させます。
⑥美肌効果
白湯を飲むことは体内の水分補給を促進し、肌の保湿効果を高めます。
適切な水分摂取は美肌の維持に寄与し、ニキビや肌荒れの予防にもなり美容効果が期待できます。
⑦花粉症の緩和が期待できる
白湯は喉を潤す効果があり、花粉症などで喉がイガイガしやすい状態を和らげることが期待されます。
また喉が潤うことで粘膜が守られ外部からの有害物質に対して防御する力が保たれ、体内への侵入を防ぐ役割が期待されます。
白湯の作り方
白湯のおどろくべき効果が分かったでしょうか。
では正しい白湯の作り方を説明します。
水道水から白湯を作る場合
白湯とはいちどお湯を沸騰させて冷ましたものです。
水道水には残留塩素や不純物が含まれているので、10分以上沸騰させてそれらを除去する必要があります。
沸騰させる器具はやかんやお鍋、ケトルなどどれでも構いませんが、電気ケトルは一般的に沸騰した途端に加熱が止まってしまうので注意が必要です。
ミネラルウォーターから白湯を作る場合
ミネラルウォーターの場合は残留塩素や不純物が除去されていることが一般的なので、10分以上沸騰させるような手間は要りません。
いちど沸騰させて、冷めるまで待つのみでOKです。
ウォーターサーバーのお水で白湯を作る場合
ウォーターサーバーのお水も一般的には残留塩素や不純物が除去されているので、お湯を出してそのまま50度前後まで冷ませば白湯ができます。
なぜ沸騰が必要なの?
沸騰が必要な理由は残留塩素や不純物を除去することにありますが、その他にアーユルヴェーダの考えも関係しています。
アーユルヴェーダの考えでは人は「火・風・水」の3つの要素でできており、これらの要素のバランスが取れている状態を理想としています。
アーユルヴェーダにおいて白湯は火の力で沸騰させたときの泡(風)が加わった水ということで、とてもバランスの取れた飲み物と考えられています。
そのため、アーユルヴェーダに基づいた考えでは電気ケトルやポットによる沸騰ではなく、やかんや鍋などの蓋を外して火にかける沸騰方法が必要と考えられています。
白湯を飲むべき3つのベストタイミング
では白湯を飲むべきタイミングはいつでしょうか。
デトックスにもっとも効果的な3つのタイミングをご説明します。
①目が覚めたとき(起床時)
目が覚めた直後に白湯を飲むことは、体をスタートさせるために有効です。
就寝中の絶食状態で蓄積された老廃物を排泄し、新陳代謝を活性化させます。
温かい白湯は胃腸を刺激せず、やさしく水分を補給することで、体内の水分バランスを整え、一日の始まりを健康的にスタートできます。
内臓が温まることで消化や吸収を高めることも期待できます。
②寝る前(就寝前)
人は寝ている間に、汗でコップ1杯分ほどの水分を失うといわれています。
寝る前に白湯を飲むことは、寝ている間の水分不足を予防し、体内のデトックス効果を促進し、質の良い睡眠をサポートします。
就寝前に白湯を飲むことで、翌朝のスッキリ感を促進します。
また、寝る前の白湯の摂取は冷え性の改善にも効果が期待でき、リラックス効果を与えることもできます。
③日中
白湯は日中にも飲むことをおすすめします。
とくに食事の30分前や運動の前後など、飲むタイミングを食事や活動に合わせることで、消化を助けたり、適度な水分補給ができます。
日中に適切なタイミングで摂取することで、エネルギーのアップや集中力の向上に寄与し、健康な生活リズムをサポートします。
白湯を飲む適量・白湯の飲みすぎには注意が必要
では体にいい白湯はどんどん飲めばどんどん健康になるのでしょうか。
実は白湯の飲みすぎはNGなのです。
白湯の適切な量はいろいろな考えがありますが、600ml〜800ml程度を目安にすると良いでしょう。(コップ3杯~4杯程度)
人間が必要とする1日の水分量は約1.5~2L程度です。
白湯以外にも飲み物を口にしたり、食事からも水分を摂ることを考えると前述の量が適切です。
またいちどにこの量を飲むのではなく、コップ1杯分が1回の量として適当です。
コップ1杯ずつ、前述のとおり起床時・日中(1~2杯)・就寝前に飲むという習慣をつけると良いでしょう。
飲みすぎると胃液が薄まりすぎて食べ物をうまく消化できなくなる可能性があります。
また、ふだんから腎臓にトラブルをかかえている、むくみやすいという方は医師に相談するなどしてみましょう。
白湯のアレンジ方法
いくら白湯が体にいいとはいえ、そのままだと飲みづらい・・と感じる方は、アレンジをしてみてもいいでしょう。
デトックス効果を促進するおすすめのアレンジ方法をお伝えします。
①生姜白湯
生姜には体をあたためてデトックス効果を促進する作用があります。
生の生姜をすりおろしてしぼった汁を入れるか、めんどうな時は市販の生姜チューブでも良いでしょう。
冬はもちろん、エアコンなどで冷える夏にもおすすめです。
②はちみつシナモン白湯
はちみつには咳・喉の痛みをやわらげたり風邪予防、保湿、抗菌・殺菌、腸内環境を整えるなどさまざまな効果があります。
白湯にはちみつを入れることでぐっと飲みやすくなり、お子さんにもおすすめです。(0歳の赤ちゃんには飲ませないでください)
さらにシナモンを足すと体の冷えを取り除き、血の巡りをよくする効果が期待できます。
③レモン白湯
レモンにはビタミンCやアンチエイジング効果があるポリフェノール、ダイエット効果や冷え性の改善効果、疲れをとる効果のあるクエン酸などが含まれています。
なにより爽やかな香りがリラックス効果をさそいます。
白湯でデトックス生活をはじめましょう!
デトックス生活のはじまりは、身体の内側から整えることから始まります。
白湯はお金もかからず、すぐに始められるのでデトックス生活にうってつけです。
毎日の生活において、朝目が覚めた瞬間や夜眠りにつく前、そして日中の適切なタイミングで白湯を摂ることで、健康への第一歩を踏み出します。
さまざまなデトックス効果が期待できる白湯を明日から飲んでみませんか?